2016年8月11日木曜日

今週の今昔館(5) 20160501

〇今昔館8階の近代のフロア「モダン大阪パノラマ遊覧」
 今昔館の一番の目玉は、江戸時代の大坂の町家が再現された9階の近世のフロアですが、8階の近代のフロアにも隠された見どころがあります。1時間に2回しか上演されない「住まい劇場」です。

 この展示があることを知らずに帰られるお客さんが多いのは残念なことです。開館して15年になりますが、いまだに、「前に来た時は無かったのでは?」「最近できたんですか?」と尋ねられることもしばしばです。もちろん15年前からずっと上演しています。

 スクリーンに向かって右側の3つの模型「空堀通」「城北バス住宅」「古市中団地」がストーリーに合わせて順に展示ケースの下に沈み込み、天井から住まい劇場が降りてきます。主人公の悦子さんが少女時代を過ごした空堀通から、終戦後は城北バス住宅へ、結婚して古市中団地へと住み替えていく物語になっています。

 左側の3つの模型「川口居留地」「北船場」「大大阪新開地」は動きませんが、住まい劇場の前半部分では、スクリーンに映像が映っている間に、八千草薫さんの語りに合わせて、対応する模型にスポットライトが当たります。こちらも気がつかない方が多く、あまり知られていません。八千草さんの語りを聞きながら、映像と模型とを見比べると、解説の内容がより深く理解できると思います。



〇企画展示「今昔館の宝箱 町家を彩る襖と屏風」開催中
 会期:平成28年4月16日(土)~5月15日(日)
 会期中の休館日:平成28年5月6日(祝日の翌日)・10日(火)


 襖や屏風は季節や座敷の使い方に合わせて、空間を彩る調度として使われてきました。大阪くらしの今昔館では大阪の住まいとくらしの歴史を伝えるために、近世の大坂の町家の再現を常設しています。これまで町家の座敷を活用して収集した襖の公開や、夏には屏風飾りを行ってきました。今回の展覧会では、近世大坂の町家で実際に使用されていた襖や屏風を展示します。
 企画展示について詳しくはこちらからご覧いただけます。
 また、今昔館トピックでは、学芸員が企画展の見所をご紹介しています。こちらからどうぞ。



〇今週のイベント・ワークショップ

今週のイベント・ワークショップはこちらからご覧いただけます。
そのほか定期開催のイベントとして町家ツアーや町家衆イベントもあります。こちらからどうぞ。

大阪くらしの今昔館の展示内容や利用案内などについて詳しくはこちらからご覧ください。

住まい・まちづくり・ネットでは、大阪市立住まい情報センターで開催している住まいや暮らしに役立つ様々なイベント情報を発信しています。単身、子育て世帯、高齢者など、みんなで学べるイベントが盛り沢山です。トップページはこちらからどうぞ。

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