2017年2月8日水曜日

大阪市パノラマ地図検定解説編(5-1)

大正13年発行の「大阪市パノラマ地図」から出題した、大阪市パノラマ地図検定の解説編です。
第5回の10問を順次解説していきます。


第5回第1問
下の地図は大阪市パノラマ地図のある部分を拡大したものです。
A 地図の中心の赤丸印の場所には当時何があったでしょうか?(建物名など)
B 現在はどうなっているでしょうか?
C 江戸時代の天保年間には何があったでしょうか?
D 大きな字で「寺」とあるのは地名の一部です。何でしょうか?
E 市電が走っている道路の名前は?

※江戸時代の手がかりをつかむには、浪華名所獨案内を活用してください。
※大阪市パノラマ地図の全体は、こちらからご覧いただけます。



解答と解説
A 大阪外国語学校
B 大阪国際交流センター
C 天王寺村(中町と北平野町)
D 天王寺の「寺」
E 上町筋

 大正9年(1920)3月 海運業者林竹三郎の遺志により、妻林蝶子が新設費100万円を寄付、9月に大阪市東区(現天王寺区)上本町8丁目187番地で校舎建設が始まりました。
 大正10年(1921)12月 大阪外国語学校の設置が公布され、正式に成立しました。パノラマ地図にはこの頃の大阪外国語学校が描かれています。
 昭和24年(1949)に新制大阪外国語大学として大阪市天王寺区上本町において設立され、昭和54年(1979)に箕面市へ移転し、平成19年(2007)10月に大阪大学と統合し、大阪大学外国語学部となりました。
 上本町の跡地には昭和62年(1987)9月に大阪国際交流センターが開設されました。


浪華名所獨案内の上本町付近
天保新改攝州大阪全圖(天保8(1837)年発行)の上本町付近
明治41年、昭和7年、昭和32年、最近の地形図の上本町付近(今昔マップ3より)





第1回大阪市パノラマ地図検定解説編はこちらからどうぞ。
http://osakakochizu.blogspot.jp/2016/09/blog-post_8.html

第2回大阪市パノラマ地図検定解説編はこちらからどうぞ。
http://osakakochizu.blogspot.jp/2016/10/blog-post_5.html

第3回大阪市パノラマ地図検定解説編はこちらからどうぞ。
http://osakakochizu.blogspot.jp/2016/11/blog-post_24.html

第4回大阪市パノラマ地図検定解説編はこちらからどうぞ。
http://osakakochizu.blogspot.jp/2017/02/blog-post_9.html

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