第4回第4問
下の地図は大阪市パノラマ地図のある部分を拡大したものです。
A 地図の中心の赤丸印の場所には当時何があったでしょうか?(建物名など)
B 現在はどうなっているでしょうか?
C 江戸時代の天保年間には何があったでしょうか?
D 横を流れている川の名前は?
E 川の対岸に神社がありますが、その名前は?
※江戸時代の手がかりをつかむには、浪華名所獨案内を活用してください。
※大阪市パノラマ地図の全体は、こちらからご覧いただけます。
解答と解説
A 三菱鉱業大阪精錬所
B 大阪アメニティパーク(OAP)
C 津藩蔵屋敷
D 淀川(大川)
E 桜宮神社
三菱鉱業大阪精錬所は、明治24年(1891年)に宮内庁御料局生野支庁付属大阪精錬所として発足し、明治29年(1896年)に三菱合資会社が払下げを受けたものです。
大正7年(1918年)4月に三菱鉱業(後の三菱鉱業セメント)が設立され、三菱合資会社より鉱業事業を継承しました。大阪市パノラマ地図にはこのころの様子が描かれています。
その後、昭和25年(1950年)4月に太平鉱業(後の三菱金属)が設立され、三菱鉱業の金属部門を継承しました。
平成元年(1989年)には、大阪製錬所を閉炉し、金製錬部門を直島製錬所、銅製錬部門を堺工場に移管しました。
平成2年(1990年)12月に、三菱金属と三菱鉱業セメントが合併し、三菱マテリアルが発足しました。
大阪アメニティパーク(おおさかアメニティパーク)は、大阪市北区天満橋一丁目を中心とした約5haのエリアにある複合施設です。略称はOAP。三菱マテリアルと三菱地所が共同で行った三菱金属(現・三菱マテリアル)大阪製錬所跡地の再開発として、1996年から2000年にかけて順次開業しました。
平成8年(1996年)1月:OAPタワー竣工
平成10年(1998年)2月:OAPアートコート竣工、3月:OAPレジデンスタワー東館入居開始
平成12年(2000年)12月:OAPレジデンスタワー西館入居開始
核となる高層ビルはOAPタワー(軒高176m)です。大川(旧淀川)のほとりのウォーターフロントという恵まれた立地を活かし、オフィス、ホテル(帝国ホテル大阪)、ショッピングエリア、高層住宅などが集約した大規模複合開発プロジェクトであった。所々に製錬所を模した建築デザインになっている。一部箇所は当時の建築物を移設・復元したものを使用しています。また、分譲されたOAPレジデンスタワーを除いた施設全体は「OAPタワーズ」と呼ばれています。
OAPに面して流れている大川では遊覧船「アクアライナー」、グルメ・ミュージック船「ひまわり」が運航しており、OAP内にある大阪水上バスOAP港から乗船することができます。
南側には、泉布観と旧桜宮公会堂があり、リニューアルされてイベント会場、レストランになっています。
浪華名所獨案内の川崎付近 |
天保新改攝州大阪全圖(天保8(1837)年発行)の川崎付近 |
明治41年、昭和4年、昭和32年、最近の地形図の川崎付近(今昔マップ3より) |
第1回大阪市パノラマ地図検定解説編はこちらからどうぞ。
≫ http://osakakochizu.blogspot.jp/2016/09/blog-post_8.html
第2回大阪市パノラマ地図検定解説編はこちらからどうぞ。
≫ http://osakakochizu.blogspot.jp/2016/10/blog-post_5.html
第3回大阪市パノラマ地図検定解説編はこちらからどうぞ。
≫ http://osakakochizu.blogspot.jp/2016/10/blog-post_5.html
0 件のコメント:
コメントを投稿