2016年8月11日木曜日

今週の今昔館(19) 20160808

〇特別展 中井大和守の建築指図 -世界遺産をつくった大工棟梁- 開催中です
 平成28年7月23日(土)~8月28日(日) (※会期中は休まず開館いたします。)


 重要文化財「大工頭中井家建築指図」は江戸時代の大工頭・中井大和守と配下の棟梁衆が作図した建築設計図です。中井大和守がつくった建物は、大阪城、江戸城、二条城、名古屋城、京都御所、清水寺、知恩院、北野天満宮、方広寺など日本を代表する建物で、現存する作品の多くは国宝や世界遺産になっています。建築指図の多くは300年以上の年月を経て、破損が進んでいました。そこで平成25年度から3ヵ年にわたって、国庫補助と住友財団の助成による保存修理を行いました。
 この展覧会では、修理された建築指図を中心に「大工頭中井家建築指図」を一堂に公開し、日本建築の意匠と技術の真髄に迫ります。

 詳しくはこちらをどうぞ。≫http://konjyakukan.com/korekara.html


特別展 中井大和守の建築指図 -世界遺産をつくった大工棟梁-

 関連イベントとして、谷直樹館長による講演会「建築指図を深読みする-修復を終えた江戸時代の建築絵図から見えてきたもの」を8月21日(日)10:30から開催します。詳しくは、こちらをどうぞ。
≫http://konjyakukan.com/kikakutenji.html#kikakutenji20160821

 また、講演会のほかに、谷直樹館長によるギャラリートークを開催します。
開催日時:8月14日(日)、8月28日(日)、それぞれ14:00から30分程度の予定。




方広寺大仏殿 重要文化財 中井正知氏・中井正純氏蔵
清水寺絵図(部分) 重要文化財 中井正知氏・中井正純氏蔵
「知恩院(部分)」重要文化財 中井正知氏・中井正純氏蔵


〇今昔館のあまり知られていない展示(その9)

 大阪くらしの今昔館に村野藤吾、安藤忠雄の作品が展示されています。

 え~そんなんあったかなぁ?という方が多いと思います。特別展ではありません。常設展示の8階近代のフロア「モダン大阪 パノラマ遊覧」の近代都市住宅年表のコーナーにあるのです。
 明治以降から現代までの大阪の住まいと暮らしの歴史を、「都市住宅の変容」を軸に、市街地や郊外居住の変化などの流れも含めて年表にまとめたもので、この年表の下の段には各時代の代表的な住宅の立面図が同じスケールで描かれています。このパネルをじっくり見ると、村野藤吾さん、安藤忠雄さんの作品が見つかります。


8階近代のフロアの「近代都市住宅年表」のコーナー

 大阪パンションは、1932年に、大阪南郊の西成区玉出に存在したアパートメントホテルです。村野藤吾が渡辺節建築事務所から独立して間もない時期に手がけた作品です。
 建物は、4階建てのパンション(ペンション、フランス語で下宿屋の意)部分と2階建てのアパート部分からなり、それらがL字形の敷地に合わせて配置されています。個室はプライバシーと採光への配慮から雁行して接続しています。その結果現れる連続して屈折する白色に近い外壁面とバルコニーがもたらす陰影や、外壁面と同面に納められた水平連続窓の扱いなど、村野作品の中でも造形的にもっとも顕著にインターナショナルスタイルの特色を見せるものの1つといえます。内部にはサロンやバー、ビリヤード室が設けられ、地元の名士が集う社交場にもなったといいます。形態的特徴だけでなく提案された生活様式の点でもきわめて先進的な建築でありました。以上、「村野藤吾 建築案内」(TOTO出版)より引用させていただきました。


立面パネルの大阪パンション

 住吉の長屋(すみよしのながや)は、建築家・安藤忠雄の初期の代表的住宅建築です。
 1976年(昭和51年)2月竣工、大阪市住吉区の三軒長屋の真ん中の1軒を切り取り、中央の三分の一を中庭とした鉄筋コンクリート造りの小住宅。総工費予算は解体費を含め1000万円。外に面しては採光目的の窓を設けず、採光は中庭からだけに頼っています。玄関から内部に入ると居間があり、台所や2階に行くには中庭を通らねばなりません。限られた予算と敷地という厳しい条件の中で、建蔽率などの多くの条件をクリアしながら通風や採光を確保し、豊かな空間を創作するため機能性や便利さを犠牲にしてまで、真に必要な生活の質を究極にまで突き詰め、機能性や連続性に絶対的価値をおくことに疑問を持っていたという安藤の渾身の表現であり、関西に根付いた長屋の住み方を現代風にアレンジしたものとして高く評価される一方で、「使いにくい」、「雨の日に傘を差さないとトイレに行けない」などの当然起こりうるべき非難もありました。
 近畿地方(京都、大阪)の長屋住宅は、中庭・通り庭・後庭を備えることを理想とする住宅様式です。しかし敷地が充分でない場合など、良好でない住環境となることも少なくありません。 安藤自身がそうした住環境に長年住み続けて、生活にとって重要である通風、採光、日照などの確保を知悉していたことから、大胆なデザインによる革新的な住宅が着想されました。
 敷地は間口2間、奥行き7件で14坪しかなく、施主の当初の意向など到底反映されないと考えた安藤は、長屋をすっぱり切り取ってコンクリートの箱を入れ、抽象的な芸術に近いような物にしたいと考えました。 安藤曰く「単純ではあるけれども実際には単純ではない、物理的にはどれほど小さな空間であっても、その小宇宙のなかにかけがえのない自然があり豊かさがあるような住宅をつくりたかったのです。」と述べています。また、全体の約三分の一を中庭にすることで、建ぺい率60%でも敷地いっぱいに建てられる合理性もあると考えました。西洋的な環境の中に日本的感性を持ち込むため、日本建築で採用されてきた寸法を採用し、7尺5寸(約2.25m)という天井の高さを決めたとされます。内装材や家具などは天然素材を使用、床は石材、フローリング・家具は木材です。
 1979年(昭和54年)に、日本建築学会賞を受賞。2006年(平成18年)にはDOCOMOMO JAPAN選定 日本におけるモダン・ムーブメントの建築に選ばれています。以上、ウィキペディアより引用させていただきました。


立面パネルの住吉の長屋

〇今週のイベント・ワークショップ

◆7月20日から9月4日までの間は、休まず開館いたします。



8月8日~13日、15日~20日、22日~27日、29日~9月3日
町家ツアー

住まいのミュージアム「大阪くらしの今昔館」の9階「なにわ町家の歳時記」では、楽しいガイドツアーをおこなっております。当日ご来館の方は、自由に参加していただけます。
※団体でお越しの場合は、事前にお申し込みください。
開催日:平日・土曜日(※日曜日は下記のとおり、町家衆による町家ツアーがあります。)
時 間:11:30、14:30

8月14日(日)、21日、28日
町家衆イベント 町家ツアー

江戸時代大坂の町並みについて町の特色や見どころをわかりやすく解説します。
時 間:13:10~14:00


8月11日(木・祝)
ワークショップ 『うちわを作ろう』

①13時30分 ②14時30分
当日先着10名、参加費300円
*当日10時より受付で参加整理券を販売します
講師:大阪くらしの今昔館 町家衆


8月13日(土)、14日(日)
イベント 今昔館で夏祭り ― 楽市町家 ―

町家の店先に町家衆手作りのかわいい商品が並びます
13時~16時
講師:大阪くらしの今昔館 町家衆


8月14日(日)
町家衆イベント おじゃみ(有料)

古布を四角く切って縫い合わせて作るおじゃみ(お手玉)。
作り方をていねいにお教えします。
時 間:14:00-16:00


8月20日(土)
町家衆イベント 折り紙

季節に合わせてさまざまな折り紙をお教えします。作品は持ち帰っていただきます。
時 間:13:30~15:00


8月21日(日)
イベント 町家でお茶会

町家の座敷で「ほっと一息」一服いかがですか
先着順50名、茶菓代300円
※ 当日10時30分より8階ミュージアムショップでお茶券を販売します
協力:大阪市役所茶道部
時 間:13時~15時


8月21日(日)
町家衆イベント 今昔語り

大阪に残る昔ばなしを、町家の座敷でお聞かせします。あたたかくなつかしい風情をお楽しみください。
時 間:14:30~15:00


8月21日(日)
町家衆イベント 町の解説

江戸時代の大坂では人々はどのように暮らしていたのか。当時の史料(複製)とともに町会所で詳しく説明します。
時 間:13:00~16:00




そのほかのイベント・ワークショップはこちらからご覧いただけます。
そのほか定期開催のイベントはこちらからご覧ください。

大阪くらしの今昔館の展示内容や利用案内などについて詳しくはこちらからどうぞ。

 「住まい・まちづくり・ネット」では、大阪市立住まい情報センター主催のセミナーやイベントの紹介、専門家団体やNPOの方々と共催しているタイアップイベントの紹介などを行っています。イベント参加の申し込みやご意見ご感想なども、こちらから行える双方向のサイトとなっています。
「住まい・まちづくり・ネット」はこちらからどうぞ。≫http://www.sumai-machi-net.com/
初めての方はこちらからどうぞ。≫http://www.sumai-machi-net.com/howtouse



今週の今昔館(18) 20160801

〇資料紹介「浪花行事十二月 七夕月 盆をとり」 二代貞信 作、昭和14(1939)年

 当館の所蔵資料「浪花行事十二月」には、江戸時代の浪花の年中行事風俗が旧暦の月ごとに描かれています。今回はその中から、7月の行事「七夕月 盆をとり」をご紹介します。(大阪くらしの今昔館ホームページからの引用です。)


 盆踊りは旧暦七月十五日・十六日(今年の暦では、8月17日・18日)のお盆の時期に寺社の境内に集まり、死者を供養するために踊る行事です。満月の明かりに照らされ、揃いの笠と着物で列をなして踊る女性たちが描かれています。手前には菊花模様の燈籠が風にたなびき、夏の夜の風情を感じさせます。
  『大阪繁華風土記』の七月の項には、盆踊りについて「当月踊十五日より八朔迄所々におどり有、軒へ丸太をわたし芝居又茶屋のてうちんをつり東雲までをどる也」という記述があります。

 ※八朔:八朔(はっさく)とは八月朔日の略で、旧暦の8月1日のことである。新暦では8月25日ごろから9月23日ごろまでを移動する。今年の暦では9月1日、ちょうど1月のズレです。(秋分が旧暦8月中なので、早ければその29日前、遅ければ秋分当日となる)。
 この頃、早稲の穂が実るので、農民の間で初穂を恩人などに贈る風習が古くからあった。このことから、田の実の節句ともいう。この「たのみ」を「頼み」にかけ、武家や公家の間でも、日頃お世話になっている(頼み合っている)人に、その恩を感謝する意味で贈り物をするようになった。
 ハッサクの名の由来は、八朔(陰暦の8月1日)の頃から食べられたからと伝えられているものの、実際にはこの時期にはまだ果実は小さく、食用には適さない。現在では12月~2月ごろに収穫され、1、2か月ほど冷暗所で熟成させ酸味を落ち着かせたのち、出荷される。(以上の注は、ウィキペディアより)

 ちなみに今年の八朔(旧暦8月1日)は、新暦の9月1日になります。新旧の暦がちょうど1カ月のズレとなっている珍しい年です。ということは今年の「中秋の名月(十五夜)」は9月15日になります。秋は旧暦では7~9月、中秋とは旧暦の8月のことです。



〇特別展 中井大和守の建築指図 -世界遺産をつくった大工棟梁- 開催中です
 平成28年7月23日(土)~8月28日(日) (※会期中は休まず開館いたします。)


 重要文化財「大工頭中井家建築指図」は江戸時代の大工頭・中井大和守と配下の棟梁衆が作図した建築設計図です。中井大和守がつくった建物は、大阪城、江戸城、二条城、名古屋城、京都御所、清水寺、知恩院、北野天満宮、方広寺など日本を代表する建物で、現存する作品の多くは国宝や世界遺産になっています。建築指図の多くは300年以上の年月を経て、破損が進んでいました。そこで平成25年度から3ヵ年にわたって、国庫補助と住友財団の助成による保存修理を行いました。
 この展覧会では、修理された建築指図を中心に「大工頭中井家建築指図」を一堂に公開し、日本建築の意匠と技術の真髄に迫ります。


 詳しくはこちらをどうぞ。≫http://konjyakukan.com/kikakutenji.html


特別展 中井大和守の建築指図 -世界遺産をつくった大工棟梁-


 関連イベントとして、谷直樹館長による講演会「建築指図を深読みする-修復を終えた江戸時代の建築絵図から見えてきたもの」を、8月21日(日)10:30から開催します。詳しくは、こちらをどうぞ。
≫http://konjyakukan.com/kikakutenji.html#kikakutenji20160821

 また、講演会のほかに、谷直樹館長によるギャラリートークを開催します。
開催日時:8月7日(日)、8月14日(日)、8月28日(日)、それぞれ14:00から30分程度の予定。





方広寺大仏殿 重要文化財 中井正知氏・中井正純氏蔵
清水寺絵図(部分) 重要文化財 中井正知氏・中井正純氏蔵


〇今昔館のあまり知られていない展示(その8)

 引き続き、8階近代のフロア「モダン大阪 パノラマ遊覧」の近代都市住宅年表のコーナーをご紹介します。15年前の開館当時からずっと展示されている年表ですが、手前に並んでいる冷蔵庫やアイロン、ガスコンロなどのくらしの道具の変遷の方に気をとられて、バックの壁面が年表になっていることに気が付かない方が多いようです。
8階近代のフロアの「近代都市住宅年表」のコーナー
 明治以降から現代までの大阪の住まいと暮らしの歴史を、「都市住宅の変容」を軸に、市街地や郊外居住の変化などの流れも含めて年表にまとめたものです。
 この年表の下の段には各時代の代表的な住宅の立面図が同じスケールで描かれています。
 今回は、空堀の表長屋についてご紹介します。


 大阪市中央区空堀地区は、戦災を免れた地域で古くからの町家や長屋が多く残っています。空堀という地名は、空の堀=水の溜まっていない堀からきているといわれ、豊臣大坂城の南総構堀があったところと言われています。上町台地の上に位置しており、大坂城の一番の弱点と言われる南面に防御のための堀が掘られましたが、水を溜めることはできませんでした。水のない堀=空堀です。
 また、江戸時代にはこのあたりは瓦を造る土を採っていたところで、掘り下げられた跡地に長屋が建てられていますので、思いがけない高低差にびっくりさせられる地域です。大河ドラマ「真田丸」が放送中ということもあって、現在注目されているエリアのひとつです。

昭和23年 米軍の撮影による航空写真の空堀地域
(国土地理院HPより)

 上の写真で、松屋町筋と上町筋の間の黒っぽい屋根がびっしりと写っているところが戦災を免れたエリアです。長堀通の北にある榎大明神のえんじゅの大樹が、炎を食い止めたことによって、奇跡的に延焼を免れたとも言われています。

 大阪くらしの今昔館8階には、「空堀通 -商店街・路地・長屋-」の模型が展示されています。模型制作に使われた立面図が空堀の表長屋として、パネルに展示されています。長堀通りに面して角地に建っている表長屋です。

「空堀通 -商店街・路地・長屋-」の模型
南から見る。中央がパネルの表長屋。
南西から見る。パネルの表長屋は角地に建ち隅切りがある。
空堀通から見たパネルに描かれている表長屋
空堀通に面して町家や表長屋が並ぶ
看板は変わりましたが、現在も残るぜにやふとん店。
坂道の突当りは寄席の澤井亭
表通から見ると2階建ですが
 都心部にありながら奇跡的に戦災を免れ、今なお戦前の佇まいを残すまち空堀。長屋や町家、坂道や石畳の路地など、表情は豊かで人と人とのつながりが残っています。地元の空堀まちなみ井戸端会の皆さんは、平成16年度からHOPEゾーン事業を活用し、「お地蔵さんが見守るつながりを生かすまちなみ」をテーマに、地域資源の掘り起こしや情報発信、建物の修復整備など、空堀の特性を活かしたまちなみづくりに取り組んでこられました。
 今回は、都市住宅年表に描かれている、空堀の表長屋をご紹介しました。


〇今週のイベント・ワークショップ

◆7月20日から9月4日までの間は、休まず開館いたします。



8月1日~6日、8日~13日、15日~20日、22日~27日、29日~9月3日
町家ツアー

住まいのミュージアム「大阪くらしの今昔館」の9階「なにわ町家の歳時記」では、楽しいガイドツアーをおこなっております。当日ご来館の方は、自由に参加していただけます。
※団体でお越しの場合は、事前にお申し込みください。
開催日:平日・土曜日(※日曜日は下記のとおり、町家衆による町家ツアーがあります。)
時 間:11:30、14:30

8月7日(日)、14日、21日、28日
町家衆イベント 町家ツアー

江戸時代大坂の町並みについて町の特色や見どころをわかりやすく解説します。
時 間:13:10~14:00


8月3日(水)
イベント 岩ちゃんの紙芝居

プロの紙芝居師による紙芝居を見てみませんか?
①13時30分~ ②14時30分~


8月6日(土)、7日(日)
イベント 大阪欄間を彫ろう

伝統的な手づくりの味「大坂欄間」。大阪欄間の説明、伝統工芸士によるミニ欄間作りの指導を行います。
時 間 A12時30分~14時 B15時~16時30分
対 象 18歳以上、各回15名
材料費 ①800円②1500円③2000円の3コースから選択(②・③は難易度高、数量限定。別途入館料必要。)
申 込 往復はがきに(FAXも可)、住所・氏名・年齢・電話番号・希望日時・希望コースをご記入の上、
〒566-0052 大阪府摂津市鳥飼本町1-4-26 サンハイツ西本101号 大阪欄間工芸協同組合宛 (FAXの場合、072-646-8471)
問合せ 072-646-8470(大阪欄間工芸協同組合)


8月7日(日)
イベント 町家寄席-落語

江戸時代にタイムスリップ!大坂の町で、落語をきいてみませんか
出演:桂出丸「景清」 笑福亭智丸「時うどん」
14時~15時


8月7日(日)
町家衆イベント 町の解説

江戸時代の大坂では人々はどのように暮らしていたのか。
当時の史料(複製)とともに町会所で詳しく説明します。
時 間:13:00-16:00


8月11日(木・祝)
ワークショップ 『うちわを作ろう』

①13時30分 ②14時30分
当日先着10名、参加費300円
*当日10時より受付で参加整理券を販売します
講師:大阪くらしの今昔館 町家衆


8月13日(土)、14日(日)
イベント 今昔館で夏祭り ― 楽市町家 ―

町家の店先に町家衆手作りのかわいい商品が並びます
13時~16時
講師:大阪くらしの今昔館 町家衆


8月14日(日)
町家衆イベント おじゃみ(有料)

古布を四角く切って縫い合わせて作るおじゃみ(お手玉)。
作り方をていねいにお教えします。
時 間:14:00-16:00



そのほかのイベント・ワークショップはこちらからご覧いただけます。
そのほか定期開催のイベントはこちらからご覧ください。

大阪くらしの今昔館の展示内容や利用案内などについて詳しくはこちらからどうぞ。

 「住まい・まちづくり・ネット」では、大阪市立住まい情報センター主催のセミナーやイベントの紹介、専門家団体やNPOの方々と共催しているタイアップイベントの紹介などを行っています。イベント参加の申し込みやご意見ご感想なども、こちらから行える双方向のサイトとなっています。
「住まい・まちづくり・ネット」はこちらからどうぞ。≫http://www.sumai-machi-net.com/
初めての方はこちらからどうぞ。≫http://www.sumai-machi-net.com/howtouse





今週の今昔館(17) 20160725

〇特別展 中井大和守の建築指図 -世界遺産をつくった大工棟梁- 開催中です
 平成28年7月23日(土)~8月28日(日)(※会期中は休まず開館いたします。)


 重要文化財「大工頭中井家建築指図」は江戸時代の大工頭・中井大和守と配下の棟梁衆が作図した建築設計図です。中井大和守がつくった建物は、大阪城、江戸城、二条城、名古屋城、京都御所、清水寺、知恩院、北野天満宮、方広寺など日本を代表する建物で、現存する作品の多くは国宝や世界遺産になっています。建築指図の多くは300年以上の年月を経て、破損が進んでいました。そこで平成25年度から3ヵ年にわたって、国庫補助と住友財団の助成による保存修理を行いました。
 この展覧会では、修理された建築指図を中心に「大工頭中井家建築指図」を一堂に公開し、日本建築の意匠と技術の真髄に迫ります。



 詳しくはこちらをどうぞ。≫http://konjyakukan.com/kikakutenji.html


 展覧会の関連イベントとして、講演会「20世紀の中井大和守-宮大工西岡常一棟梁の教え」を開催します。

 中井家初代の大和守正清は法隆寺棟梁から出発し、徳川家の御大工に昇りつめ、城郭、御所、寺社など、当時の代表的な建物の設計・施工を一手に引き受けた人物でした。20世紀を代表する宮大工の西岡常一棟梁も法隆寺大工で、昭和の法隆寺大修理や薬師寺西塔の新築に携わった名工でした。

 この講演会は、西岡棟梁の唯一の内弟子であった宮大工の小川三夫棟梁に「宮大工西岡常一棟梁の教え」についてお話しいただく企画です。

 『木のいのち木のこころ』(草思社)、『棟梁~技を伝え、人を育てる~』(文藝春秋)などの著作を持つ小川棟梁から、仕事のあり方や人の育て方などについてお話をうかがいます。
みなさま、奮ってご参加ください。

日   時:平成28年7月30日(土)13:30~15:30
       (受付開始:13:00~)
場   所:大阪市立住まい情報センター 3階 ホール
      大阪市北区天神橋6丁目4-20
定   員:200名(要事前申込)
参 加 費:無料

◆申し込みはこちらからどうぞ。
≫https://www.sumai-machi-net.com/event/portal/event/32436

 関連イベントとして、谷直樹館長による講演会「建築指図を深読みする-修復を終えた江戸時代の建築絵図から見えてきたもの」を8月21日(日)10:00から開催します。詳しくは、こちらをどうぞ。
≫http://konjyakukan.com/kikakutenji.html#kikakutenji20160821

 また、講演会のほかに、谷直樹館長によるギャラリートークを開催します。
開催日時:8月7日(日)、8月14日(日)、8月28日(日)、それぞれ14:00から30分程度の予定。




方広寺大仏殿 重要文化財 中井正知氏・中井正純氏蔵
清水寺絵図(部分) 重要文化財 中井正知氏・中井正純氏蔵

〇今昔館のあまり知られていない展示(その7)

 引き続き、8階近代のフロア「モダン大阪 パノラマ遊覧」の近代都市住宅年表のコーナーをご紹介します。明治以降から現代までの大阪の住まいと暮らしの歴史を、「都市住宅の変容」を軸に、市街地や郊外居住の変化などの流れも含めて年表にまとめたものです。
 この年表の下の段には各時代の代表的な住宅の立面図が同じスケールで描かれています。

8階近代のフロアの「近代都市住宅年表」のコーナー
 今回は、小西儀助商店と藤澤商店についてご紹介します。どちらも、大阪市東区(現:中央区)道修町(どしょうまち)にありました。コニシボンドで有名な小西儀助商店は、関東大震災の後に安全対策のために3階部分が撤去されましたが、現存しており国の重要文化財に指定されています。
小西儀助商店
藤澤商店
 下の模型は住まいの大阪六景のひとつ「北船場-旧大坂三郷の近代化-」です。伝統的な町家が建ち並んでいた明治時代の旧大坂三郷は、東西の通、南北の筋で構成される江戸時代以来の狭隘な道路が、近代化を進めるうえで大きな障害になっていました。
北船場-旧大坂三郷の近代化-(住まいの大阪六景)

浪華名所獨案内(天保年間)の北船場(東が上)
天保新改攝州大阪全圖の北船場(北が上)
大阪市内詳細図(大正3年)の道修町・平野町付近
大阪市パノラマ地図(大正13年)の道修町・平野町付近
 實地踏測大阪市街圖(大正14年)の北船場
最新大大阪市街地図(昭和10年)の北船場
明治41年・昭和4年・昭和42年の地形図、地理院地図の北船場(今昔マップ3)


 そこで「軒切り」と呼ばれる都市改造が実施されました。もともとは町家の正面の一部を切り取って本来の道路の幅員を回復するものですが、市電の敷設工事や都市計画に基づく道路拡幅も軒切りと総称され、明治の終わりから昭和にかけて行われました。
 もとは、メインストリートの東西の通は4間(8m)、それと直行する南北の筋は3間(6m)の道幅でしたが、堺筋などは市電の敷設に合わせて大きく拡幅されました。東西の通も軒切りによって拡幅されました。模型では、平野町通の拡幅前後を表わしています。


東西の通(メインストリート)と南北の筋で構成される「両側町」

市電の敷設に合わせて拡幅された堺筋と軒切り前後の平野町通

 軒切りを契機に大阪の都市景観は大きく変貌し、三階建ての町家や、階高が高く箱軒と呼ばれる軒蛇腹を大きくした町家、洋風建築などの新しい形式の建物が現れてきました。また、町家の内部も、店の間を板敷きの事務所とするなど、生活様式や商売の形態の近代化に対応した改造が見られました。

市電敷設に合わせて拡幅された堺筋と軒切り前後の平野町通

堺筋に面する小西儀助商店
藤澤商店の内部(店の間が板敷になり事務所として利用されている)

 今回は、都市住宅年表に描かれている、小西儀助商店と藤澤商店をご紹介しました。解説は、「住まいのかたち 暮らしのならい-大阪市立住まいのミュージアム図録-」を参考にしました。


〇今週のイベント・ワークショップ

◆7月20日から9月4日までの間は、休まず開館いたします。


◆7月25日(月)は、着物・ゆかたでご来館の方は、入館料無料です!

7月25日~30日
町家ツアー

住まいのミュージアム「大阪くらしの今昔館」の9階「なにわ町家の歳時記」では、楽しいガイドツアーをおこなっております。当日ご来館の方は、自由に参加していただけます。
※団体でお越しの場合は、事前にお申し込みください。
開催日:平日・土曜日(※日曜日は下記のとおり、町家衆による町家ツアーがあります。)
時 間:11:30、14:30

7月31日(日)
町家衆イベント 町家ツアー

江戸時代大坂の町並みについて町の特色や見どころをわかりやすく解説します。
時 間:13:10~14:00


7月30日(土)
イベント ヘルマンハープ コンサート

バリアフリー楽器ヘルマンハープと共に・・・
14時~15時
出演:シュトラーセ


7月31日(日)
町家衆イベント ワークショップ『ハンカチを染めよう』

1回目13時~、2回目14時30分~
※当日10時より8階受付で参加整理券を販売します
当日先着各回10名 材料費400円
対象:どなたでも[小学3年生以下は保護者同伴要(入館料要)]
講師:大阪くらしの今昔館 町家衆



そのほかのイベント・ワークショップはこちらからご覧いただけます。
そのほか定期開催のイベントはこちらからご覧ください。


大阪くらしの今昔館の展示内容や利用案内などについて詳しくはこちらからどうぞ。

 「住まい・まちづくり・ネット」では、大阪市立住まい情報センター主催のセミナーやイベントの紹介、専門家団体やNPOの方々と共催しているタイアップイベントの紹介などを行っています。イベント参加の申し込みやご意見ご感想なども、こちらから行える双方向のサイトとなっています。
「住まい・まちづくり・ネット」はこちらからどうぞ。≫http://www.sumai-machi-net.com/
初めての方はこちらからどうぞ。≫http://www.sumai-machi-net.com/howtouse





今週の今昔館(16) 20160718

〇特別展のご案内 「中井大和守の建築指図 -世界遺産をつくった大工棟梁-」
 いよいよ、まもなく開催です。
 平成28年7月23日(土)~8月28日(日) (※会期中は休まず開館いたします。)


 重要文化財「大工頭中井家建築指図」は江戸時代の大工頭・中井大和守と配下の棟梁衆が作図した建築設計図です。中井大和守がつくった建物は、大阪城、江戸城、二条城、名古屋城、京都御所、清水寺、知恩院、北野天満宮、方広寺など日本を代表する建物で、現存する作品の多くは国宝や世界遺産になっています。建築指図の多くは300年以上の年月を経て、破損が進んでいました。そこで平成25年度から3ヵ年にわたって、国庫補助と住友財団の助成による保存修理を行いました。

 この展覧会では、修理された建築指図を中心に「大工頭中井家建築指図」を一堂に公開し、日本建築の意匠と技術の真髄に迫ります。
 詳しくはこちらをどうぞ。≫http://konjyakukan.com/korekara.html



 展覧会の関連イベントとして、講演会「20世紀の中井大和守-宮大工西岡常一棟梁の教え」を開催します。

 中井家初代の大和守正清は法隆寺棟梁から出発し、徳川家の御大工に昇りつめ、城郭、御所、寺社など、当時の代表的な建物の設計・施工を一手に引き受けた人物でした。20世紀を代表する宮大工の西岡常一棟梁も法隆寺大工で、昭和の法隆寺大修理や薬師寺西塔の新築に携わった名工でした。

 この講演会は、西岡棟梁の唯一の内弟子であった宮大工の小川三夫棟梁に「宮大工西岡常一棟梁の教え」についてお話しいただく企画です。

 『木のいのち木のこころ』(草思社)、『棟梁~技を伝え、人を育てる~』(文藝春秋)などの著作を持つ小川棟梁から、仕事のあり方や人の育て方などについてお話をうかがいます。
みなさま、奮ってご参加ください。

日   時:平成28年7月30日(土)13:30~15:30
       (受付開始:13:00~)
場   所:大阪市立住まい情報センター 3階 ホール
      大阪市北区天神橋6丁目4-20
定   員:200名(要事前申込、抽選)
申込締切日:平成28年7月20日(水)必着(お急ぎください!)
参 加 費:無料

◆申し込みはこちらからどうぞ。
≫https://www.sumai-machi-net.com/event/portal/event/32436



方広寺大仏殿 重要文化財 中井正知氏・中井正純氏蔵
清水寺絵図(部分) 重要文化財 中井正知氏・中井正純氏蔵

〇今昔館の「造り物(つくりもん)」

 いよいよ来週は天神祭、7月24日が宵宮、25日が本宮です。今年は24日(日曜日)が宵宮ですから、朝から天満警察(現在建替工事中)の前の旧若松の浜で行われる鉾流神事(ほこながし・しんじ)を見学するチャンスかもしれません。メインの陸渡御・船渡御は25日(月曜日)になります。この2日間は、今昔館へ着物・ゆかたでご来館の方は、入館料が無料となります!

 造り物とは、ありふれた日常品の「風合い」に着目し、それを何かに「見立て」て、人形や動物などを造ることです。江戸時代の大坂で生まれた文化で、江戸時代後期には「造物趣向種(つくりもの・しゅこうの・たね)」というマニュアル本が3冊出版され、3冊合わせると100を超えるアイデアが絵入りで紹介されています。造り物は通りの飾りに使われたばかりでなく、家業で扱う素材を利用して町家の演出にも登場しました。現在のショーウィンドウのように客の目を引く役割も果たしていたことになります。


 大阪町人たちは、寺社の祭礼などに奇抜な造り物を奉納し、そのアイデアと技術を競いました。その文化は全国各地に広がり、現在でも日本全国70か所以上で造り物大会が開かれています。発祥の地の大阪では、瀬戸物町の陶器神社「陶器人形」がその伝承を引き継いでいます。同業者仲間が商売物を材料にして造り物を作るやり方は、ごく最近まで他の町でもありました。雑魚場(ざこば)の住吉祭では干物、伏見町の恵比寿神社例祭では呉服、道修町の神農さんの祭では和漢薬や薬のパッケージが利用されていました。八尾市の「八尾木の民芸つくりもん祭り」は1977年に復活されました。「ひらかた大菊人形」もその流れを引いていましたが2005年に中断しています。 

 大阪くらしの今昔館では、平成13(2001)年の開館当時から「夏祭りの飾り」の展示の一環として、江戸時代の町家の店先に造り物を展示しています。まずは、その4点の造り物を、それぞれの制作の元となった「造物趣向種」とあわせてご紹介します。
造物趣向種「布袋、仏具一式」
今昔館の布袋(建具屋に展示)
造物趣向種「鶏、化粧具一式」
今昔館の鶏(小間物屋に展示)
造物趣向種「獅子、嫁入り道具一式」
今昔館の獅子(唐物屋に展示)
造物趣向種「鞍馬之僧正坊、塗り物一式」
今昔館の鞍馬之僧正坊(本屋に展示)

 以上4点は、開館当初からの展示です。いずれも、一式もので何かに見立てるという原則を守っていますが、大きさで迫力があるのは、嫁入り道具一式の獅子、素材の風合いを生かした見立てで、本物そっくりで見事にだまされるという点では、化粧具一式の鶏でしょうか。刷毛をひよこに見立てているあたりは秀逸です。

 今昔館では、開館10周年を記念して、2011年10月~11月に「大つくりもの『浦島太郎と竜宮城』」を開催しました。その際に、ミュージアムボランティア町家衆によって新たな造り物が制作されました。現在では、その成果品も江戸時代のフロアに展示され造り物の仲間入りをしています。

今昔館の「帯尽くしの宝船」(呉服屋に展示)

今昔館の「竹尽くしの蟷螂」(呉服屋に展示)

今昔館の「杓子如来」(人形屋に展示)

 以上、合計7点の「造り物」が江戸時代のフロアの各お店に展示されています。「化粧具一式の鶏」と「帯尽くしの宝船」は、それぞれのお店の商品を使って何かに見立てるという原則に沿った展示が行われています。

 天神祭りでは、かつて天満市場の人たちがシジミの貝殻でこしらえ境内を飾り立てたフジ棚を、天満天神御伽衆が2002年に造りました。2005年には乾物で猩々を、2006年には文房具で鳳凰を造りました。
蜆貝で造った藤棚(大阪人2011年8月号増刊より)
乾物で造った猩々(大阪人2011年8月号増刊より)
文具で造った鳳凰(大阪人2011年8月号増刊より)
 今回は、連載中の「今昔館のあまり知られていない展示」をお休みさせていただき、天神祭とも縁の深い「造り物」のご紹介をしました。執筆にあたり、高島幸次先生の「コミュニケーションを誘発する「造り物」-大阪天満宮の祝祭を中心に-」、大阪人2011年8月号増刊「天神祭の歩き方地図」、「住まいのかたち 暮らしのならい-大阪市立住まいのミュージアム図録-」を参考にさせていただきました。
 造り物とは「祭礼や正遷宮などの奉祝の意味で造られ、町角に飾ったり、町中を引き廻したりする造形物をいう。」という考え方もあります。この意味からは、御迎人形も「造り物」の一つという見方もできます。高島先生はこの考え方を採っておられます。



〇今週のイベント・ワークショップ

7月20日から9月4日までの間は、休まず開館いたします。

7月24日(日)、25日(月)
着物・ゆかたでご来館の方は、入館料無料です!



7月18日、20日~30日
町家ツアー

住まいのミュージアム「大阪くらしの今昔館」の9階「なにわ町家の歳時記」では、楽しいガイドツアーをおこなっております。当日ご来館の方は、自由に参加していただけます。
※団体でお越しの場合は、事前にお申し込みください。
開催日:平日・土曜日 ※日曜日は下記のとおり、町家衆による町家ツアーがあります。
時 間:11:30、14:30

7月24日、31日(日)
町家衆イベント 町家ツアー

江戸時代大坂の町並みについて町の特色や見どころをわかりやすく解説します。
時 間:13:10~14:00


7月23日(土)
町家衆イベント ワークショップ『風鈴を作ろう』

①13時30分 ②14時30分
当日先着各回10名、参加費300円
*当日10時より受付で参加整理券を販売します
講師:大阪くらしの今昔館 町家衆


7月24日(日)
町家衆イベント 絵本で楽しい時間

むかし話などの絵本を表情豊かに読み聞かせます。じっくりとお聞きください。
時 間:14:30~15:00


7月30日(土)
イベント ヘルマンハープ コンサート

バリアフリー楽器ヘルマンハープと共に・・・
14時~15時
出演:シュトラーセ


7月31日(日)
町家衆イベント ワークショップ『ハンカチを染めよう』

1回目13時~、2回目14時30分~
※当日10時より8階受付で参加整理券を販売します
当日先着各回10名 材料費400円
対象:どなたでも[小学3年生以下は保護者同伴要(入館料要)]
講師:大阪くらしの今昔館 町家衆


そのほかのイベント・ワークショップはこちらからご覧いただけます。
そのほか定期開催のイベントはこちらからご覧ください。


大阪くらしの今昔館の展示内容や利用案内などについて詳しくはこちらからどうぞ。

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