〇大阪くらしの今昔館は、新年1月3日(火)から開館します
「今昔館に初もうで」
大人も子どもも楽しめる懐かしいお正月遊びのイベントを開催します。
〇収蔵資料紹介「浪花行事十二月 春待月 顔見世芝居」 二代貞信 作、昭和14(1939)年
当館の所蔵資料「浪花行事十二月」には、江戸時代の浪花の年中行事風俗が旧暦の月ごとに描かれています。今月ご紹介するのは、旧暦12月(新暦1月)の行事「春待月 顔見世芝居」です。(大阪くらしの今昔館のホームページより)
顔見世芝居は歌舞伎の年中行事のひとつで、年一度の役者の交代のあと、新規の顔ぶれで行う最初の興行のことです。大坂では十二月に行われました。手打連中という俳優を後援する仲間があり、顔見世のときには一座の俳優に進物を贈り、揃いの頭巾をかぶって手を打ちました。本図には「笹瀬」と「大手」の頭巾をかぶって拍子木を打つ連中が描かれています。
〇今昔館のあまり知られていない展示(その28)
近世のフロアのあまり知られていない展示の18回目は、こちらの写真です。
今回は、立具屋のとなりの小間物屋です。小間物とは、細かいものという意味の他に紅や白粉、髪飾りなど女性の化粧用品や楊枝や歯ブラシなど、日常のこまごましたものを指します。小間物屋とはこうした女性の身の回りのおしゃれ小物を扱う店です。
今昔館に再現した小間物屋は、「大坂商工銘家集」(弘化3年・1846年)に描かれた平野町の丸屋をモデルにしています。「御かもじ 萬小間物処 名古屋元結」と看板に書かれ、「お福」を商標に暖簾にもお福の顔が染め抜かれた店です。
江戸時代のおしゃれ小物とはどのようなものだったのでしょうか?まず、髪を結うための道具・小物。「元結」とは、その名のとおり髪を束ねた元を結う紙製の紐のことで、関西では「もっとい」とも言います。小間物屋の店先に掛かる丸いドーナツ状の絵看板は、この元結からきているとも言われます。また、紙を結うための補助髪である「かもじ」や、形を整えるために中に入れる「つと」、さらに、「解き櫛、鬢掻き櫛、鬢あげ、鬢出し、際出し」などの櫛類も多様に揃っていました。また、鼈甲や漆に蒔絵・螺鈿を施した「飾り櫛・笄(こうがい)」は髪に挿す飾り用です。
化粧としては、「白粉」「紅」は今も昔も変わりませんが、江戸時代の女性になくてはならないものが「お歯黒」です。これは、鉄釘を酢などで溶かした「お歯黒水」と「五倍子粉(ふしこ)」を混ぜて作ります。お歯黒水は自宅で作る場合もありますが、小間物屋でも販売されていました。
その他、「伽羅(きゃら)の油」などの香油や鬢付け油、白粉刷毛や紅筆なども小間物屋の定番商品です。商品を入れた木製の段箱は重ねて蓋をし、紐を通すと持ち運びしやすいスタイルに作られており、これは、現在でも京都の小間物屋の店先で見ることができます。r />
〇今週のイベント・ワークショップ
12月26日(月)、28日(水)、1月3日(火)~7日(土)
町家ツアー
住まいのミュージアム「大阪くらしの今昔館」の9階「なにわ町家の歳時記」では、楽しいガイドツアーをおこなっております。当日ご来館の方は、自由に参加していただけます。
※団体でお越しの場合は、事前にお申し込みください。
開催日:平日・土曜日(※日曜日・祝日は下記のとおり、町家衆による町家ツアーがあります。)
時 間:11:30、14:30
1月8日(日)、9日(祝)
町家衆イベント 町家ツアー
江戸時代大坂の町並みについて町の特色や見どころをわかりやすく解説します。
時 間:13:10~14:00
1月3日(火)~6日(金)
イベント 今昔館に初もうで
大人も子どもも楽しめる懐かしいお正月遊び
(福笑い・双六・百人一首等)
書初めもあります
(1/4~5、13:30~16:00、¥100)
【1月3日(火)だけのお楽しみ】
*甘酒のご接待・・10時~ 先着200名
*干支の折り紙・・13時30分~ ¥100
*あてもの・・先着200名(中学生以下)
【1月3日(火)4日(水)のお楽しみ】
*おみくじ・・無料
*絵馬・・¥100
1月7日(土)
ワークショップ ‘ハンカチを染めてみよう’
当日先着 各回10名 材料費300円
講師:町家衆
※当日12時より8階受付で参加整理券を販売します
1回目13時~、2回目14時30分~
1月8日(日)
町家衆イベント おじゃみ(有料)
古布を四角く切って縫い合わせて作るおじゃみ(お手玉)。
作り方をていねいにお教えします。
開催日:第2日曜
時 間:14:00~16:00
イベント 筑前琵琶
和楽器の奏でる音をお楽しみください
出演:竹本旭将 他
14時~15時
そのほかのイベント・ワークショップはこちらからご覧いただけます。
そのほか定期開催のイベントはこちらからご覧ください。
「今昔館に初もうで」
大人も子どもも楽しめる懐かしいお正月遊びのイベントを開催します。
〇収蔵資料紹介「浪花行事十二月 春待月 顔見世芝居」 二代貞信 作、昭和14(1939)年
当館の所蔵資料「浪花行事十二月」には、江戸時代の浪花の年中行事風俗が旧暦の月ごとに描かれています。今月ご紹介するのは、旧暦12月(新暦1月)の行事「春待月 顔見世芝居」です。(大阪くらしの今昔館のホームページより)
顔見世芝居は歌舞伎の年中行事のひとつで、年一度の役者の交代のあと、新規の顔ぶれで行う最初の興行のことです。大坂では十二月に行われました。手打連中という俳優を後援する仲間があり、顔見世のときには一座の俳優に進物を贈り、揃いの頭巾をかぶって手を打ちました。本図には「笹瀬」と「大手」の頭巾をかぶって拍子木を打つ連中が描かれています。
〇今昔館のあまり知られていない展示(その28)
近世のフロアのあまり知られていない展示の18回目は、こちらの写真です。
今回は、立具屋のとなりの小間物屋です。小間物とは、細かいものという意味の他に紅や白粉、髪飾りなど女性の化粧用品や楊枝や歯ブラシなど、日常のこまごましたものを指します。小間物屋とはこうした女性の身の回りのおしゃれ小物を扱う店です。
今昔館に再現した小間物屋は、「大坂商工銘家集」(弘化3年・1846年)に描かれた平野町の丸屋をモデルにしています。「御かもじ 萬小間物処 名古屋元結」と看板に書かれ、「お福」を商標に暖簾にもお福の顔が染め抜かれた店です。
江戸時代のおしゃれ小物とはどのようなものだったのでしょうか?まず、髪を結うための道具・小物。「元結」とは、その名のとおり髪を束ねた元を結う紙製の紐のことで、関西では「もっとい」とも言います。小間物屋の店先に掛かる丸いドーナツ状の絵看板は、この元結からきているとも言われます。また、紙を結うための補助髪である「かもじ」や、形を整えるために中に入れる「つと」、さらに、「解き櫛、鬢掻き櫛、鬢あげ、鬢出し、際出し」などの櫛類も多様に揃っていました。また、鼈甲や漆に蒔絵・螺鈿を施した「飾り櫛・笄(こうがい)」は髪に挿す飾り用です。
化粧としては、「白粉」「紅」は今も昔も変わりませんが、江戸時代の女性になくてはならないものが「お歯黒」です。これは、鉄釘を酢などで溶かした「お歯黒水」と「五倍子粉(ふしこ)」を混ぜて作ります。お歯黒水は自宅で作る場合もありますが、小間物屋でも販売されていました。
その他、「伽羅(きゃら)の油」などの香油や鬢付け油、白粉刷毛や紅筆なども小間物屋の定番商品です。商品を入れた木製の段箱は重ねて蓋をし、紐を通すと持ち運びしやすいスタイルに作られており、これは、現在でも京都の小間物屋の店先で見ることができます。r />
〇今週のイベント・ワークショップ
12月26日(月)、28日(水)、1月3日(火)~7日(土)
町家ツアー
住まいのミュージアム「大阪くらしの今昔館」の9階「なにわ町家の歳時記」では、楽しいガイドツアーをおこなっております。当日ご来館の方は、自由に参加していただけます。
※団体でお越しの場合は、事前にお申し込みください。
開催日:平日・土曜日(※日曜日・祝日は下記のとおり、町家衆による町家ツアーがあります。)
時 間:11:30、14:30
1月8日(日)、9日(祝)
町家衆イベント 町家ツアー
江戸時代大坂の町並みについて町の特色や見どころをわかりやすく解説します。
時 間:13:10~14:00
1月3日(火)~6日(金)
イベント 今昔館に初もうで
大人も子どもも楽しめる懐かしいお正月遊び
(福笑い・双六・百人一首等)
書初めもあります
(1/4~5、13:30~16:00、¥100)
【1月3日(火)だけのお楽しみ】
*甘酒のご接待・・10時~ 先着200名
*干支の折り紙・・13時30分~ ¥100
*あてもの・・先着200名(中学生以下)
【1月3日(火)4日(水)のお楽しみ】
*おみくじ・・無料
*絵馬・・¥100
1月7日(土)
ワークショップ ‘ハンカチを染めてみよう’
当日先着 各回10名 材料費300円
講師:町家衆
※当日12時より8階受付で参加整理券を販売します
1回目13時~、2回目14時30分~
1月8日(日)
町家衆イベント おじゃみ(有料)
古布を四角く切って縫い合わせて作るおじゃみ(お手玉)。
作り方をていねいにお教えします。
開催日:第2日曜
時 間:14:00~16:00
イベント 筑前琵琶
和楽器の奏でる音をお楽しみください
出演:竹本旭将 他
14時~15時
そのほかのイベント・ワークショップはこちらからご覧いただけます。
そのほか定期開催のイベントはこちらからご覧ください。
大阪くらしの今昔館の展示内容や利用案内などについて詳しくはこちらからどうぞ。
「住まい・まちづくり・ネット」では、大阪市立住まい情報センター主催のセミナーやイベントの紹介、専門家団体やNPOの方々と共催しているタイアップイベントの紹介などを行っています。イベント参加の申し込みやご意見ご感想なども、こちらから行える双方向のサイトとなっています。
「住まい・まちづくり・ネット」はこちらからどうぞ。≫http://www.sumai-machi-net.com/
初めての方はこちらからどうぞ。≫http://www.sumai-machi-net.com/howtouse
「住まい・まちづくり・ネット」では、大阪市立住まい情報センター主催のセミナーやイベントの紹介、専門家団体やNPOの方々と共催しているタイアップイベントの紹介などを行っています。イベント参加の申し込みやご意見ご感想なども、こちらから行える双方向のサイトとなっています。
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初めての方はこちらからどうぞ。≫http://www.sumai-machi-net.com/howtouse
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