〇第11回子ども落語大会(於:天満天神繁昌亭)が開催されました
「第11回子ども落語大会」の入賞者大会が10月9日に天満天神繁昌亭で開催されました。
平成18年より開催しています「子ども落語大会」も今年で11回目を迎えました。天満天神繁昌亭は先月9月15日に開場10周年を記念して、天神橋筋商店街で「お練り」が実施されたばかりですから、子ども落語大会は「目指せ!天満天神繁昌亭!!」をキーワードに、繁昌亭開場の年から毎年開催してきたことになります。
9月11日(日)12時~17時に、大阪くらしの今昔館9階常設展示室の薬屋座敷において開催された予選において入賞された8名の皆さんが、天満天神繁昌亭の舞台に立ちました。
〇今昔館のあまり知られていない展示(その18)
近世のフロアのあまり知られていない展示の8回目は、こちらの写真です。
裏長屋の4軒のうち、一番右の家の写真です。
さて、この家には、誰が住んでいるでしょうか?もちろん、ミュージアムですから、実際には住んでいませんが、誰が住んでいるという想定で家財道具などが置かれているでしょうか?
前回ご紹介しましたが、江戸時代の大坂の借家は現代とは異なり、家の中の畳や障子や襖、流しやかまどといった設備は、入居する店子がすべて自分で用意するという仕組みでした。これを「裸貸し」と呼んでいました。裸とは構造体の部分だけで貸すという意味で、今風にいうと「スケルトン賃貸」のことです。4軒長屋の一番右手の路地口に近い家は空き家で「かしや」の張り紙がありました。
残る3軒には、それぞれ住人が想定されており、それに合わせて家財道具が置かれています。
一番右手の共同井戸に近い家は、義太夫節の師匠である松太夫の独り住まいです。部屋には三味線が置かれ、家紋の入った正装の羽織が掛けられています。義太夫節の稽古を付けに行くときに着て出かけます。裏長屋には押入れがありませんので、部屋の隅には布団がたたんで置かれています。行灯もあります。
松太夫は、昔は油問屋を家業としていましたが店が逼塞し、今は若いころに打ち込んだ義太夫節の師匠として余生を送っています。
松太夫の部屋には引き札風のデザインをした裏長屋の案内チラシが置かれています。裏長屋の住人の紹介や、へっつい、縁・裏前栽、走り・水壷、行灯などの解説があります。大阪くらしの今昔館の図録「住まいのかたち 暮らしのならい」の97ページには住人設定の表があり、住人と職業の想定が紹介されています。
残る2軒の住人もご紹介しておきましょう。
空き家の隣は、大工の作兵衛さんご夫婦、という設定で、大工道具が置かれ、七輪がかまど代わりに置かれています。作兵衛は若いが腕のいい大工で、脇棟梁を勤めることもあります。
その隣は、青物の振り売り(行商)を生業としている伝吉さん夫婦とお子さんが一人の3人住まい。部屋には野菜を入れる籠がいくつも置かれ、土間には籠を下げる天秤棒が置かれています。子どもがいる設定ですので、七輪ではなくかまどが置かれています。
このように、4軒長屋のうち1軒は空き家、残る3軒には住人が想定されています。畳も障子もない「裸貸し」の空き家に、実際に人が住むとどのようになるかが、比較できるようになっています。
〇今週のイベント・ワークショップ
10月10日、12日~15日、19日~22日
町家ツアー
住まいのミュージアム「大阪くらしの今昔館」の9階「なにわ町家の歳時記」では、楽しいガイドツアーをおこなっております。当日ご来館の方は、自由に参加していただけます。
※団体でお越しの場合は、事前にお申し込みください。
開催日:平日・土曜日(※日曜日は下記のとおり、町家衆による町家ツアーがあります。)
時 間:11:30、14:30
10月16日、23日
町家衆イベント 町家ツアー
江戸時代大坂の町並みについて町の特色や見どころをわかりやすく解説します。
時 間:13:10~14:00
10月15日(土)
町家衆イベント 折り紙(有料)
季節に合わせてさまざまな折り紙をお教えします。
作品は持ち帰っていただきます。
開催日:偶数月の第3土曜
時 間:13:30~15:00
10月16日(日)
イベント 町家でお茶会
町家の座敷で「ほっと一息」一服いかがですか
先着順50名、茶菓代300円
※当日10時30分より8階ミュージアムショップでお茶券を販売します
協力:大阪市役所茶道部
13時~15時
10月16日(日)
町家衆イベント 今昔語り
大阪に残る昔ばなしを、町家の座敷でお聞かせします。
あたたかくなつかしい風情をお楽しみください。
開催日:お茶会と同日
時 間:14:30~15:00
10月16日(日)
町家衆イベント 町の解説
江戸時代の大坂では人々はどのように暮らしていたのか。
当時の史料(複製)とともに町会所で詳しく説明します。
開催日:第1・3日曜
時 間:13:00~16:00
10月22日(土)
イベント 狂言
上方の地で生まれ親しんだ芸能。磨かれた芸の技をご覧ください
14時~14時40分
10月22日(土)
ワークショップ 『バランスとんぼを作ろう』
①13時30分 ②14時30分
各回先着10名、参加費:200円
*当日10時より受付で参加整理券を販売します
10月23日(日)
町家衆イベント 絵本で楽しい時間
むかし話などの絵本を表情豊かに読み聞かせます。
じっくりとお聞きください。
開催日: 第4日曜
時 間: 14:30~15:00
そのほかのイベント・ワークショップはこちらからご覧いただけます。
そのほか定期開催のイベントはこちらからご覧ください。
「第11回子ども落語大会」の入賞者大会が10月9日に天満天神繁昌亭で開催されました。
平成18年より開催しています「子ども落語大会」も今年で11回目を迎えました。天満天神繁昌亭は先月9月15日に開場10周年を記念して、天神橋筋商店街で「お練り」が実施されたばかりですから、子ども落語大会は「目指せ!天満天神繁昌亭!!」をキーワードに、繁昌亭開場の年から毎年開催してきたことになります。
9月11日(日)12時~17時に、大阪くらしの今昔館9階常設展示室の薬屋座敷において開催された予選において入賞された8名の皆さんが、天満天神繁昌亭の舞台に立ちました。
〇今昔館のあまり知られていない展示(その18)
近世のフロアのあまり知られていない展示の8回目は、こちらの写真です。
裏長屋の4軒のうち、一番右の家の写真です。
さて、この家には、誰が住んでいるでしょうか?もちろん、ミュージアムですから、実際には住んでいませんが、誰が住んでいるという想定で家財道具などが置かれているでしょうか?
前回ご紹介しましたが、江戸時代の大坂の借家は現代とは異なり、家の中の畳や障子や襖、流しやかまどといった設備は、入居する店子がすべて自分で用意するという仕組みでした。これを「裸貸し」と呼んでいました。裸とは構造体の部分だけで貸すという意味で、今風にいうと「スケルトン賃貸」のことです。4軒長屋の一番右手の路地口に近い家は空き家で「かしや」の張り紙がありました。
残る3軒には、それぞれ住人が想定されており、それに合わせて家財道具が置かれています。
一番右手の共同井戸に近い家は、義太夫節の師匠である松太夫の独り住まいです。部屋には三味線が置かれ、家紋の入った正装の羽織が掛けられています。義太夫節の稽古を付けに行くときに着て出かけます。裏長屋には押入れがありませんので、部屋の隅には布団がたたんで置かれています。行灯もあります。
松太夫は、昔は油問屋を家業としていましたが店が逼塞し、今は若いころに打ち込んだ義太夫節の師匠として余生を送っています。
松太夫の部屋には引き札風のデザインをした裏長屋の案内チラシが置かれています。裏長屋の住人の紹介や、へっつい、縁・裏前栽、走り・水壷、行灯などの解説があります。大阪くらしの今昔館の図録「住まいのかたち 暮らしのならい」の97ページには住人設定の表があり、住人と職業の想定が紹介されています。
残る2軒の住人もご紹介しておきましょう。
空き家の隣は、大工の作兵衛さんご夫婦、という設定で、大工道具が置かれ、七輪がかまど代わりに置かれています。作兵衛は若いが腕のいい大工で、脇棟梁を勤めることもあります。
大工の作兵衛さんご夫婦の家 |
その隣は、青物の振り売り(行商)を生業としている伝吉さん夫婦とお子さんが一人の3人住まい。部屋には野菜を入れる籠がいくつも置かれ、土間には籠を下げる天秤棒が置かれています。子どもがいる設定ですので、七輪ではなくかまどが置かれています。
青物の振り売りの伝吉さんご夫婦の家 |
〇今週のイベント・ワークショップ
10月10日、12日~15日、19日~22日
町家ツアー
住まいのミュージアム「大阪くらしの今昔館」の9階「なにわ町家の歳時記」では、楽しいガイドツアーをおこなっております。当日ご来館の方は、自由に参加していただけます。
※団体でお越しの場合は、事前にお申し込みください。
開催日:平日・土曜日(※日曜日は下記のとおり、町家衆による町家ツアーがあります。)
時 間:11:30、14:30
10月16日、23日
町家衆イベント 町家ツアー
江戸時代大坂の町並みについて町の特色や見どころをわかりやすく解説します。
時 間:13:10~14:00
10月15日(土)
町家衆イベント 折り紙(有料)
季節に合わせてさまざまな折り紙をお教えします。
作品は持ち帰っていただきます。
開催日:偶数月の第3土曜
時 間:13:30~15:00
10月16日(日)
イベント 町家でお茶会
町家の座敷で「ほっと一息」一服いかがですか
先着順50名、茶菓代300円
※当日10時30分より8階ミュージアムショップでお茶券を販売します
協力:大阪市役所茶道部
13時~15時
10月16日(日)
町家衆イベント 今昔語り
大阪に残る昔ばなしを、町家の座敷でお聞かせします。
あたたかくなつかしい風情をお楽しみください。
開催日:お茶会と同日
時 間:14:30~15:00
10月16日(日)
町家衆イベント 町の解説
江戸時代の大坂では人々はどのように暮らしていたのか。
当時の史料(複製)とともに町会所で詳しく説明します。
開催日:第1・3日曜
時 間:13:00~16:00
10月22日(土)
イベント 狂言
上方の地で生まれ親しんだ芸能。磨かれた芸の技をご覧ください
14時~14時40分
10月22日(土)
ワークショップ 『バランスとんぼを作ろう』
①13時30分 ②14時30分
各回先着10名、参加費:200円
*当日10時より受付で参加整理券を販売します
10月23日(日)
町家衆イベント 絵本で楽しい時間
むかし話などの絵本を表情豊かに読み聞かせます。
じっくりとお聞きください。
開催日: 第4日曜
時 間: 14:30~15:00
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そのほか定期開催のイベントはこちらからご覧ください。
大阪くらしの今昔館の展示内容や利用案内などについて詳しくはこちらからどうぞ。
「住まい・まちづくり・ネット」では、大阪市立住まい情報センター主催のセミナーやイベントの紹介、専門家団体やNPOの方々と共催しているタイアップイベントの紹介などを行っています。イベント参加の申し込みやご意見ご感想なども、こちらから行える双方向のサイトとなっています。
「住まい・まちづくり・ネット」はこちらからどうぞ。≫http://www.sumai-machi-net.com/
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「住まい・まちづくり・ネット」では、大阪市立住まい情報センター主催のセミナーやイベントの紹介、専門家団体やNPOの方々と共催しているタイアップイベントの紹介などを行っています。イベント参加の申し込みやご意見ご感想なども、こちらから行える双方向のサイトとなっています。
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